【Orbit Fusion 検証】左クリックのスイッチが2つある仕様ってどうなの?:違和感なくもないが動作には問題なし

kensingtonの「Orbit Fusion」についてネットのレビューなどを見てるとこんな感想を見る事があります。

  • Orbit Fusionで左クリックした時に違和感がある
  • Orbit Fusionには左クリックのスイッチが2つ搭載されている
  • スイッチが2つある事でチャタリングの様な動作をするんじゃないか?

私もOrbit Fusionを使っている中でずっと気になっている部分ではありました。

特に気になってるのはスイッチが2つ搭載されている事でキーの押し方によってはチャタリングみたいな現象が発生するか?という点です。

という事で今回はkensingtonのOrbit Fusionの左クリックボタンに2つスイッチが搭載されている事でチャタリングの様な現象が発生するのか?という点を重点的に検証してみようと思います。

この記事ではkensingtonのOrbit Fusionの左クリックに2つスイッチが割り当てられている仕様について検証してみた結果について書いていきます。

※なお、当記事で紹介する検証方法や検証結果について正しく検証できているという自信はないのであくまでこういった情報もあるんだ~という感覚で見て頂ければと思います。

KensingtonのOrbit Fusionについて以前レビューした記事がありますのでも良ければこちらもご覧ください。

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Orbit Fusionの中身を見てみる

今回はスイッチ部分の検証をしたいので一度分解しました。

分解はあくまで自己責任です。

分解する事でメーカーからの保証や修理対応などのサポートが受けられなくなる可能性があります。
他にも分解作業は手を怪我する可能性もありますし最悪壊れて直せなくなってしまう事もあるので分解する人は自己責任でやりましょう。

Orbit Fusionは本体背面の滑り止めのラバーの下にネジが隠れているので、そちらのネジを外すことで分解していく事が可能です。

Orbit Fusionだけでなく大抵のマウスやトラックボールって基本的に滑り止め用ラバーの下にネジが隠れているんですよね。

ちなみに、ラバー下のネジはネジ穴が特殊なタイプなのでプラスやマイナスドライバーでは開ける事ができません。

本体底面のネジを外していき分解すると下の画像の様にOrbit Fusionの基盤部分などの中身が出てきます。

下の画像の薄茶色の基盤部分の6つの黒い物が各種スイッチです。

そして、下の画像の赤枠で囲まれている部分のスイッチが噂の左クリック用のスイッチになります。

それでは実際に検証していこうと思います!

チャタリングの様な動作はするのか検証

今回検証するにあたってクリックイベントを検出する為に簡単なプログラムをpythonで作成しました。

プログラムの内容をざっくり説明をすると…

下の画像の様なウィンドウ内にカーソルを置いて左クリックした際にクリックイベントが発生した日時と回数をコマンドプロンプトに出力するという物です。

※下の画像はあくまでイメージです。プログラムは私のPCのローカル環境内でのみ動作するものになります。下の画像をクリックしても何も起きません。

検証方法について

Orbit Fusionで左クリックをした時に一度の操作に対して複数回のクリックイベントが発生するというチャタリングの様な挙動をするのかどうかについて検証してみたいと思います。

※検証方法が適切かどうかは保証できませんのであくまで参考程度に気軽にみて頂ければと思います。

検証方法については以下の通りです。

  • Orbit Fusionの左クリック用スイッチをそれぞれのパターンで100回クリックする
  • 検知したクリックイベント数をカウントしていく
  • 100回クリックした時にプログラムで検知したクリックイベント数が100回であるかどうかで判定

上記の様な手順で検証していこうと思います。

要するにそれぞれのパターンで100回クリックした時に検知されたクリックイベント数が100回という様に等しい関係であれば、一度の操作で複数回のイベントが発生していないと言えるだろうと考えています。

スイッチを片方のみクリックした場合

指先側のスイッチを100回クリックした場合

プログラム側で検知したクリックイベント数も100回となりました。

指の付け根側のスイッチを100回クリックした場合

このパターンは特に問題なさそうです。

逆にこのパターンでクリック数と検知したクリックイベント数が一致しなかった場合は単純にスイッチでチャタリングが発生している可能性があると思われます。

それでは次のパターンの検証をしていこうと思います。

両方のスイッチを同時に100回クリックした場合

こちらのパターンも問題なさそうです。(スイッチを寸分たがわずに同時押しできたかどうかは微妙ですが…)

このパターンでもチャタリングの様な二重押し判定にはなっていなそうなのでOrbit Fusionの左クリックの動作としては問題ないと思います。

それでは次のパターンを検証していきます。

片方のスイッチをクリックした状態でもう一方を100回クリックした場合

指先側のスイッチをクリックした状態で付け根側のスイッチをクリックした場合

付け根側のスイッチをクリックした状態で指先側のスイッチをクリックし場合

こちらも検証結果としては左クリックの動作には問題ないという結果になりました。

Orbit Fusionの左クリック用スイッチはどちらか一方のスイッチが押されている状態ではもう片方のスイッチを押しても二重押しの様な動作をしないことがわかりました。

これで二重押しになるかもしれないという不安もなく左クリックする事ができそうです。

クリック感について

Orbit Fusionの左クリックのクリック感について率直に言うと押し方や押す場所によっては「カチチ」というような独特のクリック感があります。

これがいわゆる違和感と表現されている物だと思います。

特にこの違和感は下の画像でいうと青枠で囲った部分を少し強めの力でクリックした時に感じる事が多いなという印象です。

この違和感は左クリックに割り当てられた2つののスイッチが押されるタイミングに微妙なズレが生じる為といえると思います。

ただ私は普段、下の画像の赤枠で囲った部分を指先で軽くクリックする事が多いのでほとんど気になる事はありませんでした。

おそらく赤枠で囲った部分をクリックする分には指の付け根部分に搭載されているスイッチは押されないので「カチチ」という。

つまり実質的にスイッチを1つだけクリックしているのと同じ状況になるので違和感を感じないのだと思います。

もしOrbit Fusionを使っていて左クリックに違和感を感じる人は押し方を少し変えるだけで気にならなくなるかもしれませんのでぜひ試してみて下さい。

まとめ

今回はKensingtonのOrbit Fusionの左クリックに2つスイッチが搭載されている事について検証してみました。

検証した結果をまとめると以下の通りになります。

  • Orbit Fusionには左クリックに2つスイッチが搭載されている
  • 左クリックに2つスイッチが搭載されているが二重押しになってしまう様な事はない
  • 左クリックした際に「カチチ」という独特なクリック感を感じる事がある
  • 押し方やボタンを押す位置によって左クリックの違和感はある程度気にならなくなる
  • 左クリックの独特のクリック感は2つのスイッチが押されるタイミングのずれによって発生していると思われる

個人的にはOrbit Fusionの左クリックに2つスイッチが割り当てられている件については、そこまで気になっていないという印象です。

ただ私の中で左クリックした際に二重押しされてしまう物であるのかどうかという点については前からちょっと不安になっていましたので今回検証してみました。

これで安心して左クリックしていく事ができるの個人的に今回検証してみて良かったと思いました。

ただ検証方法や検証結果について正しく検証する事が出来たという自信はないのであくまでこういった情報もあるんだという感覚で見てもらえたら嬉しいです。

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